大学教育学会に参加してきました!

D2の大野真理子です。2022年6月4日(土)・5日(日)に開催された,大学教育学会・第44回大会(於:岡山理科大学)に参加してきました。コロナ禍で学会もオンライン開催が続いていたため,実に3年ぶりの対面実施です。

 

 

1日目午前:ラウンドテーブル

1日目の午前中は,ラウンドテーブルです。私は,「汎用的能力の育成と評価の可能性―ミネルヴァ・モデルを手がかりに―」に,報告者の一人として登壇しました。この企画では,松下佳代先生の授業「高等教育方法演習」で約3年間にわたって研究対象としてきたミネルヴァ大学について,受講生である院生たちが,正課活動,オンライン授業,準正課・正課外活動,教員の質保証といった複数の切り口から報告をしました。いわば,ここ数年の研究成果の集大成です。参加者からの質問を通して報告者も新しい気づきを得るなど,ディスカッションも大いに盛り上がりました。終了後も参加者との意見交換は続き,発表前後の時間を活用できるのは対面の学会ならでは…と,対面実施の意義を実感しました。

 

1日目午後:基調講演・シンポジウム

1日目の午後は基調講演とシンポジウムです。テーマは大学教育におけるDXで,基調講演では落合陽一氏がオンラインで登壇しました。今回の大会は対面を基本とするものでしたが,この基調講演とシンポジウムのみオンラインでも配信され,会場に来られない参加者も視聴できました。私はというと…会場の座席が埋まりつつあったので,オンラインでの同時配信を活かし,学内の風通しの良い場所で院生や先輩たちと一緒にPCを広げて視聴しました。こうした柔軟な選択ができるのは,オンラインの良さですね。1日目だけで,対面とオンラインのいいとこ取りができました。

 

1日目の最後は,事業報告会です。大半の人がそうであるように,私も普段であればここで帰ってしまうところなのですが,今回は参加必須です。なぜなら,先輩であるD3の岩田貴帆さんの授賞式があるからです。岩田さんは学会誌に掲載された論文が評価され,「大学教育学会奨励賞」を受賞しました。おめでとうございます!ほかにも,コースの修了生である谷美奈さんの著書が受賞するなど,喜ばしい出来事が続きました。先輩たちが活躍する姿に触発され,私も頑張らねば…と奮起しました。

 

2日目:自由研究発表

2日目は,自由研究発表です。午前・午後あわせて14の部会があり,大学教育学会が扱うテーマの幅広さが窺えます。午前はD3の岩田さん,午後はD2の田中孝平さん,M2の岡田航平さんが発表する部会に行きました。関係者がいるからというわけではなく,関心のあるテーマの部会を選んだら研究テーマが近い院生が発表する部会だった,という感じです。今回,私自身は個人での研究発表はしていませんが,部会の前後を利用してお話してみたかった先生と名刺交換をしたり,久しぶりにお会いした先生にご挨拶をしたりと,充実した時間を過ごすことができました。そして,みなさんの発表を聞きながら,私も発表すればよかったな…と思うなど。

このように大学教育学会は,高等教育学コースの先生や院生が多く所属し,研究成果を発表する場となっています。しかし,発表の場はここだけではありません。私もそうであるように,院生たちは自分の研究テーマに合わせて様々な学会・研究会等で発表をしています。今後どこかでお会いすることがあれば,ぜひ気軽にお声がけください!