今年度の院生勉強会の紹介

こんにちは。院生のメディア担当の岩田です。

今日は、毎週院生同士で開催している「院生勉強会」について、今年度の取りまとめ担当者である袁通衢さんから紹介してもらいます。

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院生勉強会担当の袁通衢(田口研究室所属D2)です。よろしくお願いします。

今年度の院生勉強会は、高等教育学コースの院生たちの中には卒業後、教育機関で教鞭をとられる方が多いことを考慮し、実際に教壇に立って授業をするといった教育に携わる仕事に就ける「即戦力」を身につけることを目的として開催しています。

そのため、授業設計、学習設計、教材設計に関するマニュアル(下記使用文献参照)について、授業を担当する際に必要な基本知識とスキル、ならびにコース/授業などをデザインする方法を習得するねらいで進めています。

勉強会の実施方法については、以下のとおりです。

  • 勉強会は月に1回の対面討論の形で実施し、各回の学習内容についてのお互いの意見交換によって得られた深い理解や新たな知見を重視します。
  • 各回の担当者は、各自の担当内容について、今後自分の授業設計に使えそうな「デザインポイント」+参加者メンバーとぜひ議論したい「ディスカッションポイント」をまとめたレジュメなどを事前に作成し、Slackに投稿してきます。
  • 各回の参加者は、毎回の学習内容を事前に予習し、勉強会が始まる前にSlackに質問・感想・コメント・論点などを投稿してきます。
  • 各回の担当者によるレジュメの解説が終わった後、自由にお互いの意見などについてディスカッションします。

以上の目的や方法に沿って、初回の勉強会では、インストラクショナル・デザイン(ID)理論のシステマチックなアプローチであるADDIEモデルについて活発な議論を行いました。参加者全員で互いの論点や意見について、賛成した部分と疑問を持った部分を分かち合い、IDの主体やADDIEモデルの柔軟性といった重要な論点に対する深い理解ができました。それと同時に、参加者全員のIDへの興味関心も高まり、その後の勉強会に向けて良いスタートが切れました。

 

使用文献:

稲垣忠,鈴木克明(2015)『授業設計マニュアルVer.2:教師のためのインストラクショナルデザイン北大路書房

鈴木克明,美馬のゆり(2018)『学習設計マニュアル: 「おとな」になるためのインストラクショナルデザイン北大路書房

鈴木克明(2002)『教材設計マニュアル: 独学を支援するために』北大路書房