研究科横断プログラム「大学で教えるということ」

D1の飯尾です。
今回は、いささか時間が経ってしまった感もありますが、先月8〜12日にかけて行われました京都大学の研究科横断プログラム「大学で教えるということ」の参加リポートを、本講座のM1の大森さんから行っていただきます。

こちらの「大学で教えるということ」は、8月の院生プレFD研修のさらに発展版として、実際にチームで計画し模擬授業を行う、という実践を中心に据えたプログラムになっています。

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始めまして。今回の院生ブログの執筆を担当しますM1の大森です。2017年度の「研究科横断型教育プログラム:大学で教えるということ」を学生の目線から振り返らせていただきます。
 受講生は10名で、修士課程のM1から博士後期課程のD3まで幅広い大学院生が受講しました。最後まで一人も欠けることなく(京大では珍しい!?)、将来に各自が大学で教えることをイメージしながら活動できたと思います。3日間のプログラムは、座学が1日、チーム活動が1日、模擬授業活動が1日という構成でした。
 座学では、アクティブラーニングにおける深さの必要性やFD(Faculty Development)の必要性など、大学の授業について体系的に学ぶことができました。私は既に学んでいた内容ではあったのですが、他の専門分野所属のメンバーの意見を聞くことができて、新たな気づきを得ることができました。
チーム活動では、3つのチームを専門分野の異なるメンバーで構成し、一期分の授業の構成を練りました。京大生同士である程度の気安さを共有しつつも、専門性の深い内容を取り扱えたと私は振り返って思います。あるメンバーのコメントによると、「他の専門の方のお話は面白く、それと自分の専門の接点が見出せた時、全員が<同じ一つの現実>を扱っている気がして、知的な興奮がありました」とのことです。また、「学際的な授業をどう組み立てていくことができるか、協働で授業を組み立てる経験ができたことは必ず今後に活かせると感じた」というコメントもありました。
また、最後の模擬授業活動では、他のチームメンバーを相手に15分??ほどの授業を行いました。前段階のチーム活動では、授業内容がわかりやすくなるように様々な活動から検討しました。模擬授業で予想した通りの反応が返ってきた時には、すごく報われた気分になりました。しかし、最終的なプログラム投票では、1位を獲得することができませんでした。原因として、授業内容がわかりにくかったのではないかと反省をしています。短い時間ではあったのですが、もっと対面授業でしかできない、体を動かす要素を取り入れておけば良かったと反省しています。
さて、読者のみなさんは「大学で教える」ことの具体的イメージを持てていますか?数多くある大学の中で京大は特殊です。他の大学で教えることはどのようなものか、他の大学院生とイメージを共有する時間はきっと有意義なはずです。

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以上、大森さんのレポートでした。
詳細は、高等教育研究開発推進センターのHPからもご覧いただけます。
http://www.highedu.kyoto-u.ac.jp/news/news-684/
http://www.highedu.kyoto-u.ac.jp/prefd/crossing/
興味を持たれた方は、ぜひ来年度のご参加を検討してみてください。そのまえに、8月の院生プレFD研修にもぜひ足を運んでみてください。